出会いというのは偶然おこるモノです。アニメは嫌いじゃないけど、一生懸命追っかけてる訳じゃあありません。この番組との出会いは本当に偶然でした。残業で遅くなって、コンビにで買った夜食を食べながらチャンネルをまわしていると、すごくおちゃらけた西部劇風のアニメが放送されてました。
何回か見るうちに、話はだんだんと深刻になって行き、SF的な舞台設定があらわになって行きました。
宇宙船団による移民。
事故で船団全体が砂漠の星に墜落するも、なんとか生き延びる人々。
それを支える宇宙船の残骸。
残骸のなかでも特に重要なのが「プラント」と呼ばれる、生成装置。
こういう設定に弱いんです。
深夜1時半くらいの時間帯に放送されていて、毎週、頑張ってその時間まで起きてみていたのですが、最後の3回を見逃していたのです。で、DVDを買いたいなあと思ってたのですが、なんと1枚6800円で7枚組。購入するまで半年は悩んだ記憶があります。
気に入ったのは、そういうハードなSF的設定をものともせずに、主人公Vash the Stampedeと周りの人間との関わりを追っている点。一つ一つのエピソードがドラマチックです。
バッシュは、600億ダブドルが賭けられた賞金首。ヒューマノイドタイフーンなどと呼ばれ、彼が訪れた町は粉砕される、という噂があるくらい。彼が起こす「災害」を防ぎ、保険協会が被る損害を抑える為に、保険協会からメリルとミリーが派遣されます。しかし彼女らが苦労の末に見つけ出したバッシュザスタンピード本人は、極悪人ではなく、むしろ心優しいナイスガイなのでした、というところから話が始まります。
中盤以降は、バッシュの追う宿敵との関わりが色濃くなってきて、ダークな感じになって行きますが、前述のSF的な設定が幹となっているので、話がぶれるという事がありません。
多分女性ファンが多いと思われる、中盤から登場する二コラス・D・ウルフウッド。この関西弁の牧師と主人公の台詞回しは、ハードボイルドと漫才が交互にやってくるようで、実に楽しいです。
見逃していたエンディングはちょっと物足りなかったけど、嫁さんにも気に入ってもらって、飼うことになった猫に「バッシュ」と名付けて、このブログも「Stampede」となった、という訳。
Trigun
(IMDb)